WiMAX Speed Wi-Fi を 5 GHz 帯にコンバート
2010年11月に
「WiMAX Speed Wi-Fi を MZK-EX300N で中継(1)」、
「WiMAX Speed Wi-Fi を MZK-EX300N で中継(2)」
という記事を投稿しました。
自宅は、北側に洋室、南側にリビングがあって、いまでは、どちらの部屋でも WiMAX が利用できるのですが、北側の洋室の方が、南側のリビングよりも WiMAX の電波状態が非常に良く、スピードも高速です。
この北側の洋室の良好な通信状況を南側のリビングでも利用できないだろうか。
そこで、試してみたのが PLANEX MZK-EX300N という 300 Mbps対応の無線 LAN エクステンダ(中継機)でした。
この記事の当時は、URoad-5000 & UD03SS でしたが、現在利用している URoad-8000 でも利用しています。
その後も、より良い状態を目指して検討を続けていました。検討のポイントは、ギガビットイーサネットの利用と、5 GHz 帯の無線 LAN の利用でした。
今回試してみた方法は、5 GHz 帯での利用です。
URoad-8000 は、5 GHz 帯には対応しておりませんので、無線 LAN コンバータで、2.4 GHz 無線 LAN をイーサネットへ。そして、 5 GHz 帯に対応している無線 LAN ルータで、イーサネットから 5 GHz 無線 LAN へとつなげるのが、今回の試みのイメージです。
なお、今回の試みは、製品マニュアル等の例示にないものですので、自己責任となります。
PLANEX MZK-RP150N をコンバータモードで利用します。コンバータ専用機よりも価格が安かったのでこちらを選んでみました。
NEC Aterm WR8700N 無線 LAN ルータです。5 GHz 帯(11n / 11a)と 2.4 GHz 帯(11n / 11 g / 11b)同時利用対応、そして、ギガビットイーサネット対応ということで、半年ほど前に購入していたものです。
つながるまでに、手間取りました。いろいろとありまして、詳細な設定までは書ききれませんが、2つ設定ポイントをあげてみようと思います。
ひとつは、MZK-RP150N から URoad-8000 へ接続する設定です。SSID、セキュリティを設定すればよいのですが、手動で設定するとうまくいきませんでした。わたしは、無線 LAN については手動で設定するのが好きなのですが、しかたなくウィザードで設定すると、すぐつながりました。
もうひとつは、MZK-RP150N、 Aterm WR8700N ともに、WAN 側には DHCP クライアント機能、LAN 側には DHCP サーバー機能を備えていることです。DHCP に関しては、これまた手動で設定しているうちに、どちらの機器も自動にしておけば、うまくやって解決してくれていることがわかりました。
つまり、それぞれの機器の環境で SSID、セキュリティを設定すればよい、比較的相性の良い構成だったといえそうです。
MZK-EX300N で中継した場合と比較して、同等以上のスピードで比較的安定して接続できています。
実は、ほかにも試してみた構成があります。
Aterm WR8700N 親機と NEC WL300NE-AG イーサーネットコンバータです。どちらもギガビットイーサに対応しています。ちなみに、WL300NE-AG の単体は、親機よりも販売価格が上でした。
今回は、マニュアルにもないような接続方法ですので、うまくいかなくても当たり前だと思わなければいけません。うまくつながる場合もあれば、つながるまでに非常に時間がかかる場合もありました。DHCP による IP アドレス取得において、URoad-8000 側とうまくいっていないようにもみえました。
また、PLANEX MZK-MF300D 親機と MZK-RP150N でも試してみました。どちらも低消費電力で動作します。
こちらは、思ったよりもパフォーマンスが出ませんでした。Aterm WR8700Nとのパワーの違いとも感じられます。
製品のマニュアルにもないようなつなげ方ですので、興味のある方は、自己責任でお試しを。
2012年5月13日に追記。
PLANEX MZK-MF300D と PLANEX MZK-RP150N の構成で再度試してみました。
「WiMAX Speed Wi-Fi を 5 GHz 帯に eco な構成でコンバート」
今度は良好な状態でした。