WiMAX ハイパワー
UQコミュニケーションズ株式会社は 2011年11月21日に WiMAX 事業戦略説明会を開催したことが報じられています。
UQ WiMAX http://www.uqwimax.jp/ のニュースリリースでも公開されています。
これまでに発表されていた、地下鉄エリア拡大の件や、上り速度向上の件のほかに、新たな発表がいくつもあったようです。
まず、わたしが注目したのが「送信出力及びアンテナ利得の拡大が可能に!」という点です。
電波法設備規則の WiMAX に関する改定で、端末の送信出力が 200 mW 以下から 400 mW 以下になること、端末のアンテナ利得が 2 dBi 以下から 5 dBi 以下になることなどがあげられています。
また、これまでは、技術基準適合証明にて、
送信出力「最大23dBm」、アンテナ利得「最大2dBi」、最終出力「25dBm」
に規定されていたが、4月の改正で、
送信出力「最大26dBm」、アンテナ利得「最大5dBi」、最終出力「28dBm」
が可能となるとの説明も加えられています。
これらの用語、数値、単位などの詳細はおいおい調べることとしまして、端末からの送信出力がアップすれば、基地局のほうで、端末からの電波を受信しやすくなることが想像できます。つまり、端末側からみて、これまでよりも通信可能域がちょっとだけ拡大するかもしれませんし、通信接続もちょっとだけ安定するかもしれないということになると思います。
基地局からの送信を端末が受信できなければ通信が不可となるのはもちろん、端末からの送信を基地局が受信できなければこれも通信が不可となることはいうまでもありません。
今回いっしょに発表されている「URoad-Home」は、この「送信出力及びアンテナ利得の拡大」に対応しているとのことです。WiMAX の受信感度が従来機比 + 3 dBm 向上、これを「WiMAXハイパワー」と呼んでいます。
なお、URoad-Home については、送信出力 25dBm + アンテナ利得 3dBi = 最終出力 28dBm というような説明もあったようです。
このような「送信出力及びアンテナ利得の拡大」の対応は、今後発表される機種からとなるようで、数機種計画されているようです。