高速データ通信サービスの概要
高速データ通信サービスの発表が相次ぎました。それぞれの概要をわたしなりに簡単にまとめてみることにしました。
イー・モバイルの「EMOBILE G4」は、2010年11月19日(金)より開始します。
2011年3月末までに人口カバー率で約 40~50 %のエリアでの提供を目指しています。
1.7GHz 帯で「DC-HSDPA」(デュアルセルHSDPA)方式、既存のHSDPAとは互換性があり、「EMOBILE G4」の対応端末は日本全国のイー・モバイルの通信エリアで利用できます。
「下り最大: 42Mbps、上り最大:5.8Mbps」。
ドコモの「Xi」(クロッシィ)は、2010年12月24日から。
東京・名古屋・大阪の市街地などからサービス開始(2010年度末累計約1,000局)して、2012年度中には全国主要都市へエリア拡大予定(累計約15,000局)。
「Xi」サービスエリア外では、FOMAサービスエリア内あれば、従来のFOMAサービスが利用できます。
「受信時最大37.5Mbps、送信時最大12.5Mbps」。
ソフトバンクの「ULTRA SPEED」は、2011年2月下旬以降を予定しています。
1.5GHz帯に「DC-HSDPA」、「HSPA+」を採用しています。2011年6月に人口カバー率で約 60 %。
「下り最大42Mbps」。
au の「WIN HIGH SPEED」は、2010年の対応機種の発売と同時に開始。
「EV-DO Rev.A」のキャリアを同時に最大3本まで利用する「EVDOマルチキャリア」方式。基地局の複数キャリア化を実施しており、「WIN HIGH SPEED」対応地域がある市区町村を公開中です。
「受信速度が最大9.2Mbps、送信速度が最大5.5Mbps」。
さて、ITUから「第4世代携帯電話(4G)」の通信方式のひとつとして「LTE-Advanced」が正式決定したというニュースが最近ありました。もうひとつは、 WirelessMAN-Advanced(IEEE 802.16m)です。
「LTE-Advanced」は、「LTE(Long Term Evolution)」の次世代規格となります。ドコモの「Xi」(クロッシィ)は、この「LTE」サービスとしてはじまります。
ソフトバンクは、今回の「DC-HSDPA」を導入後、「LTE」を導入する方針のようです。イー・モバイルも「DC-HSDPA」を導入後、「LTE」を導入のようです。
どちらも段階的な高速通信サービスが提供されていくということになります。
au は、「LTE」サービスの開始は2012年としています。
まだまだ始まったばかりでこれからという印象ですが、着実に進められているとも感じられます。照準は、2012年から2013年です。